ロッテ「骨肉の争い」創業者と息子兄弟で三つ巴?互いに解任合戦

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   「ロッテ兄弟の争い」「1日で終わったクーデター」と韓国のメディアは連日大きく伝えている。あの「お口の恋人」のガム、千葉ロッテマリーンズのロッテで、創業者の父と息子兄弟が経営権をめぐって激しい内紛劇を演じているのだ。

父親・長男・長女VS次男・次女・取締役会

   発端は今年1月(2015年)、ロッテHDの副会長だった重光宏之氏(61)が突然解任され、次男の昭夫氏(60)が後釜に座ったことだった。事業の失敗が理由で、会長だった重光武雄氏(92)の意向だったという。ところが、今週27日(2015年7月)、宏之氏が武雄氏を伴って東京のロッテ本社を訪れ、「役員7人のうち昭夫氏を含む6人を解任する」と告げた。これがクーデターといわれた。

   次男も黙っていない。28日に取締役会を開いて、逆に武雄氏を名誉会長に棚上げし、武雄氏は経営の実権を失った。と、判っているのはここまでで、対立の構図は、武雄氏と長男、長女VS次男と次女と取締役会となっている。

チューインガムで急成長しハンバーガーチェーンやプロ野球球団

   ロッテは戦後間もない1948年、武雄氏が創業し、チューインガムで急成長し、銀座コージーコーナー、ハンバーガーチェーン、ドーナ ツ・チェーンを展開し、プロ野球のロッテも持つ。従業員4500人で売り上げ高は4000億円だ。武雄氏は出身の韓国に手を広げ、ロッテワールド、ホテル、百貨店、商社、建設会社、石油化学会社を擁し、韓国財閥の5位になっている。

   兄弟はともに青山学院大卒で、宏之氏は三菱商事で10年務めている。昭夫氏は米コロンビア大に学んだあと野村証券に入っている。ロッテでは宏之氏が日本事業担当、昭夫氏が韓国担当だが、事業規模では日本の4078億円に対して、韓国は約9兆円と大きな開きがあった。

   司会の小倉智昭「何なんでしょうね」

   ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)「家族、世襲経営の企業というのは、成長、安定期はいいが、衰退期に入ると大きなトラブルというのは歴史が物語っています。韓国はいま財閥再構築の段階にあり、経営ぐらつきはロッテだけではないという感じがしますね」

   小倉「売り上げは韓国が圧倒的ですね」

   中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「ねじれがありますね。韓国では他の財閥でも、後継では骨肉の争いはある。宿命みたいな」

   小倉「重光さんはいったん長男を追放しておいて、今度は長男に巻き込まれたようなてん。なんなんでしょうね。お年が関係あるのかなあ」

   森本さやかアナ「(兄弟)それぞれ長けてるところがあるんだから、うまくできそうなものですがね」

   小倉「韓国のドラマには財閥の話が多いので、(韓国メディアが)連日とりあげれるのはわかりますね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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