夏は家族そろって河原やキャンプ場でバーベキューなんてことも多いが、カセットコンロには十分注意してほしい。製品評価技術基盤機構(NITE)がきのう30日(2015年7月)に公開した実験映像では、カセットコンロに鉄板を置いて熱すると13分で爆発して炎が上がった。熱がガスボンベに伝わり、中のガスが膨張したためという。
1メートルも飛び散る着火剤
コンロに網を敷いた上で炭を加熱するのも危険だ。焼けた炭が飛び散る可能性がある。こうした屋外で使う携帯用ガス器具による事故は、この5年間に報告されただけで26件起きている。
炭に着火剤を注ぎ足すのも危ない。着火剤の主成分はアルコールや油で、ゲル状の製品はすぐに火がついて便利だが、近くにいる人の服にはじけ飛んで引火する可能性がある、実験では1メートル離れていても服に火がついた。
車にも夏ならではの危険が潜む。車内の温度を下げるために冷却スプレーを使った後、ライターでたばこに火をつけると燃え上がる。とくに閉め切った車内では危ない。
ダッシュボードもこの季節は熱くなる。JAFの実験では、気温30度のときに1時間後にはクレヨンは溶け、ライターにはひびが入ってガス漏れした。缶入りの炭酸飲料は爆発する可能性もある。このほか、幼児が屋外にある遊具などの金属に触れてやけどするケースも多い。
司会の加藤浩次「大人でも危険だと思いますね。発火剤や着火剤にも気をつけたほうがいい」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト