先週24日(2015年7月)に公表された東京五輪エンブレムのデザインにパクリ疑惑が出てきた。宇垣美里アナが「ベルギーのリエージュ劇場が、自分たちのロゴとそっくりだとして事実確認を含め、オリンピック組織委員会との協議を希望している」と伝えた。
見に行ってみると・・・たしかにソックリ
TBSのスタッフがリエージュ劇場に行ったところ、たしかに正面のガラスに描かれたロゴは東京五輪エンブレムのデザインにそっくりだ。このロゴを作成したデザイン事務所「ストゥディオ・デビー」に聞くと、3年前に作成したもので、「劇場」と「リエージュ」の頭文字TとLを組み合わせたという。
劇場側は「東京五輪エンブレムは劇場のロゴとそっくりで作られている。フォントも同じだ」と主張し、東京オリンピック組織委員会と話し合いたいとしている。リエージュ劇場の運営担当者も「リエージュ劇場のシンボルとなったこのロゴを他の目的に使ってほしくないです」と話す。デザイン事務所のオリビエ・デビー代表は皮肉を込めて、「日本のデザイナーが世界の向こうで私と同じ発想をしたのかと思いました。とてもシンプルな形ですからビックリです」と話している。
東京オリンピック組織委「商標権チェックしたから問題ない」
東京五輪エンブレムのデザインは、公募104点の中から選ばれた佐野研二郎・アートディレクター(43)の作品で、アルファベットのTをモチーフにTOKYO、TEAM、TOMORROWの意味が込められているという。では、Tの右下のLをイメージしたように見えるデザインは何なのだろう。
東京オリンピック組織委は「全世界的に商標権の確認を取っており問題ないと認識している。似ているのがあることについてはコメントの立場にない」と答えている。しかし、このままではTの意味にTROUBLE(もめごと)、THIEVE(盗む)のイメージも込められてしまう。客観的で説得力ある答えが必要ではないか。