「声優のアイコ」多重人格?狂言?支離滅裂の裁判陳述「私は4歳のゲンキくん」

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   「声優のアイコです」と男性に近づき、睡眠薬を飲ませて金品を奪う昏睡強盗を繰り返していた神いっき(31)の裁判で、被告人質問がきのう27日(2015年7月)に行なわれ、神は自分の中に3つの人格いると主張した。女性姿で昏睡強盗を働き、日常生活、映画出演では男として活動していたが、この他にももう一つ人格があるというのだ。

「ボクのお兄ちゃんは神いっき。お兄ちゃんは悪くありません」

   神は4月の公判で幼児のような叫び声をあげ、「ボクのお兄ちゃんは神いっきです。お兄ちゃんは悪くありません」と言い出し、5月の後半ではそれまで否認していた起訴事実を一転して認める陳述をした。

   その理由について、きのうの弁護側質問に「留置場に入った3月、ゲンキくんという4歳の男の子になってしまった」「周りから聞いてわかりました。自分の中に他の人格がいることがわかり、他の人格で犯行(昏睡強盗)を行ったかもしれないと思ったからです」と答えた。

   さらに、平成24年に別の名前で母親を脅迫したことを聞かれると、「記憶はないです」

「母親から聞いたことはないか」
「あります」
「その時の名前は?」
「コウジです」
「半年にわたって電話をかけていたことはないか」
「記憶にないです」

   また、拘置中に妊娠が明らかになり出産したことについて、「どうして妊娠したのかまったく記憶にない。もしかしたら人格が変わっていたのかもしれません」と驚くべき答えだった。責任能力はあるのか。

解離性同一性障害で弁護側は精神鑑定を要求

   多重人格は医学的には解離性同一性障害といわれるもので、イギリスの女性画家が小学生や老人など20もの人格が入れ替った例がある。それぞれの人格には名前があり、ひとつになりきると別の人格の意識や記憶がなくなる。神がこれにあたるのかどうか。

   司会の小倉智昭「もともと女性だったのか、男性だったのかわからなくなる」

   平野早苗レポーター「きのうの公判では、声優のアイコ、ゲンキくん、コウジという3つの人格を持つんだと話してました。解離性というのは、それぞれが名前も記憶も別ということだそうです。いわゆる多重人格。弁護側は被告の精神鑑定を求めました」

   小倉「もしこれが狂言だとしたら、神いっきという人が3人を使い分けていることになる。プロが調べたらわかることなのかしら」

   今後の展開について、安冨潔弁護士は「検察側の質問も受けて、供述の信用性を判断することになるでしょう。精神鑑定の結果が焦点です」という。多重人格も驚きだが、狂言だったらもっと驚きだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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