全国高校野球・西東京大会の決勝戦がきのう26日(2015年7月)に行なわれ、神宮球場には高校野球の地方大会としては異例の約2万8000人が観戦し、内野席がほぼ埋まった。お目当ては早稲田実業の1年生、清宮幸太郎選手(16)だ。
春の選抜高校野球の代表だった東海大菅生に5-0とリードされていたが、双日は8回表に連打と押し出しのフォアボールなどで逆転した。清宮も右前打を放って追加点にからみ、8-6で早実が勝った。試合後、清宮は「きょうは大したことができなかったので、甲子園で暴れたい」と話した。
清宮の父親の克幸さん(48)はラグビーの元日本代表で、ヤマハ発動機ジュビロの監督だ。2人の息子はともにラグビーではなく野球で、2人ともリトルリーグで国際大会に行った。その子育てまでが話題になっている。
司会の小倉智昭は「早実といえば王貞治さん」といったが、王もその前の長嶋茂雄も話題になったのは高校3年からだった。「まだ1年生なんですよね」
いまからこんなに騒がれて大丈夫か。
バッターボックスでバット振り回して決めポーズ
小倉はさらに「アメリカで注目された選手もいます」と伝える。これは画像がネットに流れていて、再生回数800万回を記録したという高校球児だ。ダルビッシュ有(レンジャーズ)が「どこの高校の誰なのか気になる」とツイッターでつぶやき、メジャーやメディアに一気に知られるようになった。
この選手は23日の埼玉大会に登場した滑川総合高校の馬場優治選手だ。たしかに面白い。代打で出たのだが、バッターボックスでのウオームアップが半端じゃなかった。飛び上がってストレッチ、バットをヌンチャクのように振り回す、はては野球マンガに出てくる決めのポーズ。とうとう「ヌンチャク球児」と名付けられた。
アメリカのメディアも大笑い!「面白い」「これぞ野球」
メジャー屈指の好投手バーランダー(タイガース)も「いままで見た中で一番面白い」とツイッターでつぶやいた。MBLの公式サイトまでが「代打球児のダンス。これぞ野球」。メディアも「前世はジェダイの戦士だっただろう」(ハフィントンポスト)、「日本の高校球児がネットを制覇」(Sports grid)、「バットを使って武術を披露」(CBSスポーツ)、「投球間の時間短縮には逆行するが、まぎれもなく面白い」(FOXスポーツ)
キャスターの菊川怜「打ったんですか?」
木下康太郎アナ「打ち取られてしまったんですが、記憶には残る」
小倉「こういうことわかっていて、お前、最後だからやっちゃえというのがあったかもしれない」(笑い)
最高の夏だったことだろう。妙だったのは、「とくダネ!」が元の映像を流さず、わざわざCGで動きを見せていたこと。ネットでいくらでも見られるのに、テレビで流すと著作権が発生するのだ。