調布「小型機墜落」事故調査―飛行前点検きちんと行ったか注目点

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   東京・調布の住宅街に墜落した小型飛行機は、アメリカのハイパー社製PA46型機で、整備を行っている日本エアロックによると、今年5月(2015年)に年1回の検査に合格し、今月22日にも飛行したが異状はなかったという。

   では、なぜ墜落したのか。「あさチャン!」に解説ゲストとして出演した元日航機長の小林宏之氏は「猛暑で少しエンジン性能は低下するが、事故原因には直接関係ないので除外していい」という。しかし、飛行場に隣接するサッカー場でサッカーをしていた少年は、「離陸した瞬間からエンジン音が普通と違ってグォンというような異常な音で、機体も揺れていた」と話している。

元JAL機長「燃料がエンジンにうまく流れていなかった可能性」

   小林氏はエンジン音の異変を重視する。「エンジンの音がおかしいのはエンジンの回転が下がっているためで、揺れて見えたのは失速状態に近づいてきたことが考えられます」と見ている。

   また、「離陸直後の映像を見ると、非常に低空でエンジン出力が低下していたことが考えられます。パイロットは離陸前の最後に、燃料がエンジンにうまく流れているかどうか点検することになっています。飛行前にちゃんと点検したのかどうかが調査の大きなポイントになると思います」と指摘している。

   墜落機の川村泰史機長は人に操縦を教えることができる操縦士教育証明も取得している。友人は「もっと大きな飛行機に乗りたいと話していました。飲んだ席では『将来は飛行機で宇宙に行きたい』と熱く話していた」という。

   運輸安全委員会の調査官3人が調査を始めており、警視庁も業務上過失致死傷の疑いで捜査本部を設置し捜査を始めた。

文   モンブラン
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