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ジワジワ広がる「少年A症候群」の無気味・・・愛知県の65歳刺殺高校生「人を殺してみたかった」

   このところ「人を殺してみたい」というだけで何の関係もない人間を殺す犯罪が増えている。少年A症候群とでもいうのだろうか。愛知県日進市で65歳の男性を背後からナイフで刺して殺した17歳の県立高校3年のケースもそうだ。『週刊新潮』によれば<「身を守ろうとしたときにできる『防御創』がほとんどない。だから、抵抗する間もなく殺害されたと捜査関係者は見ています」(全国紙社会部デスク)>。犯行の後、6000円の入ったショルダーバックを奪い、近くの公園で返り血を浴びた身体やシャツを洗い流したそうだ。

   憎しみもない行きずりの人間をこうまで残酷に殺せるものなのか。この少年の両親は幼い頃に離婚し、おじいちゃんとおばあちゃんにひきとられたが、大事に育てられたそうだ。学校では普通の生徒だったが、ネットでサバイバルナイフを購入し、人の殺し方に興味があると同級生に話していたという。

   何がきっかけでそうしたものに興味を覚えたのかはわからない。少年は人を殺してから捕まるまでいつもと変わらず学校へ行っていたそうだ。良心の呵責もなしに衝動的に人を殺す子どもたちの増加は、この国の将来への不安を示す予兆の一つなのかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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