事故被害賠償・支援打ち切り急ぐ政府・東京電力
国谷裕子キャスターも「子どもたちと触れ合うなかで、岡田さんの表情が明るくなっていったのは印象的でした。それだけに失われたものの大きさをあらためて実感しますね。価値に換算できない被災者の思い。4年たって被災者が置かれているフェーズが変わってきているのでしょうか」
事故被害者たちの聞き取り調査を続けている福島大学・うつくしまふくしま未来支援センタ―の開治博特任研究員はこう指摘した。「4年たってもなかなか見えてこないことは多いですね。たとえば、被災者が社会的に担っていた役割、生きがい、そして切断されてしまった未来など見えにくい問題を、どう考えていくかが重要になってきていると思います。こうした失った価値を私たちが感じて学ぶことが、本当の意味で福島とつながって行くことだと思います。その上で自立を支えるような体制をいかに作るかが大切になっています」
政府や東電は被害者への賠償・支援の打ち切りに動き始めている。福島原発事故を過去のことにしないためにも、「バラ園」ぜひ再生してほしい。
モンブラン
*NHKクローズアップ現代(2015年7月22日放送「もう一度咲かせたい 福島のバラ」)
文
モンブラン