きょう24日(2015年7月)は土用の丑だが、今年は去年までと比べるとウナギのかば焼きは安くなっているという。都内のスーパーでは小ぶりのかば焼きが1450円、大ぶりで1750円、中国ものは大ぶり1350円だった。店長は「今年は珍しく、物によっては20%近く値下がりしました」という。
10年前に100グラム685円だったのが、14年は1249円までうなぎ登りに上がってきた。70年代後半から乱獲や生息域の減少で稚魚が減ったうえ、09年のワシントン条約による規制で輸入量が6分の1になったことが響いた。今年の値下がりは、養殖用の稚魚が豊漁だったためだ。
それでもまだ高いという主婦は、「家族の人数分買うと高いです」「2枚だけ買って、主人に大きいのを、私たち家族は小さいのを分けて食べます」なんて話している。
近大水産研究所は「ウナギ味のナマズ蒲焼き」30食限定提供
そうしたなか、近畿大学水産学科が「ウナギ味のナマズの蒲焼き」をきょう東京・銀座の近大水産研究所の飲食店で30食限定で提供した。この1年間ウナギを食べたことがないという大竹真リポーターさっそく出かけた。
まずは味を思い出すために老舗のうな重を食べた後、近大の店に並んだ。「身はふっくらしていないが、弾力はありますね。ふくらみもしっかり感じます。ナマズと言われなければわからないかもしれません」
司会の加藤浩次「ウナギと同列か別物か。どうですか」
大竹「ウナギの代わりとすぐに言えるかは、まだまだ開発段階ですが、これはこれでいけます。こんなにおいしかったのかと思わせます」
ナマズは成長が早い点も開発向きで、近大では将来的にはウナギの半額以下で提供したいという。