一気飲み死亡の東大生・両親「損害賠償請求」救急車呼ばなかったサークル仲間

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   3年前、当時21歳の東大生がコンパで急性アルコール中毒で死亡した。その両親がきのう22日(2015年7月)、昏睡状態を放置した当時の学生ら21人に約1億7000万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。

   事件は12年の隅田川花火大会の前夜起きた。花火見物の場所取りを兼ねたテニスサークルの飲み会で、当時2年生だった高原滉さんが焼酎を大量に飲んで昏倒したが、そのまま放置されて、4時間経って気づいた周囲が救急車を呼んだが、すでに死後硬直の状態にあった。高原さんは25度の焼酎を1.1リットル飲んでおり、急性アルコール中毒で救急車到着の2時間前に死亡していたと診断された。

はやしたてながら焼酎をラッパ飲み

   母親の多嘉子さんは会見で、「救急車を呼ばなければいけない状況でそのまま放置された。友だちがなぜ助けてくれなかったか」と訴え、父親の俊彦さんは「救急車が来た時はみな逃げたという。仲間と思って一緒に飲んだのに」と無念の思いを語った。

   サークルには異常な飲酒ルールがあった。「マキバ」と呼ばれ、名前を呼んではやしたてながら焼酎をボトルからラッパ飲みをする。このサークルは毎年のように飲酒した学生が救急搬送されていたといい、高原さんの事故でサークルは解散している。

   コンパに参加していたうち10人は両親に謝罪し、1人240万円を払うことで和解していたが、この日の提訴の対象になった21人は和解に応じていなかった。俊彦さんは提訴の理由を「こういうことはわれわれを最後にしたいから」という。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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