司会の夏目三久が「白紙になった新国立競技場の発注は来年(2016年)1月から2月になると見通しが示されました」と伝える。21日(2015年7月)に開かれた関係閣僚会議の初会合で、安倍首相は「内閣全体として責任を持って競技場の建設を進めていく」と話し、閣僚会議の座長に遠藤利明五輪相、副座長に菅義偉官房長官と下村博文文科相の2人をあてた。
「文科省・JSCに仕事をさせればまた失敗する」
新国立競技場をめぐる政府と舛添要一・東京都知事との対立は残ったままだ。都知事は前日、ブログで「白紙から見直すならば、これまでの大失策の原因を検証し、責任の所在を明らかにすべきだ」としたうえで、「文科省・JSC(日本スポーツ振興センター)に仕事をさせればまた失敗する」と手厳しい指摘をした。
これに対し下村文科相は「コメントしません。コメントしませんというのが私のコメントです」と逃げ腰で、都知事は「誰がどういう責任を持っているのかまったく分からない。これこそが無責任体制」と呆れ顔で批判した。
関係閣僚会議について文科省やJSCには事前に連絡がなく、先月まで五輪担当相を兼務していた下村文科相の副座長は事実上の降格だ。官邸主導で建設を進めるという安倍首相の意思表示なのだろうが、来春着工は予定通りいくかどうか。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト