「夏の人気観光地」のランキングでは47都道府県のワースト1位、「一生行くことがなさそうな都道府県」でも1位! まことに影の薄い佐賀県だが、その佐賀県にタイ人観光客が続々と訪れている。
土産物屋の主人に聞くと「はい。タイの人がかなり占めています」。食堂のおかみさんは「いまさっきお食事されました。神社にお参りして帰りに寄られるのがコースです」と、こちらもニコニコ顔だ。
映画に登場した「祐徳稲荷神社」
お参りするのは佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社。JR佐賀駅からバスで1時間、博多からは特急とタクシーで1時間という不便なところだが、境内に掲げられた絵馬には横文字のタイ語があちこちに下がっている。
なぜタイの観光客は佐賀の神社にやってくるのか。若い女性たちに聞いてみた。「タイの人気映画の舞台になったところです」「この神社で撮影されたんです」「映画を見てきました」と誰もが答える。タイで大ヒットした映画「タイムライン」で、傷心のヒロインが旅に出たのが佐賀だった。
佐賀県庁も積極的に勧誘
佐賀県庁はタイにターゲットを絞り誘致していた。佐賀県フィルムコミッションの担当者は「2013年7月からタイから日本に来るビザが緩和されたというニュースを見て売り込みをかけました。誰も知らない漁港がいいということと、景色もきれいということで決まりました」と話す。
これが話題になり、次々ロケがやってきた。ある連続ドラマでは神社で結婚したシーンもあった。タイ人観光客数は2012年に380人、2013年には370人だったが、2014年は1540人と急増した。
司会の加藤浩次「たまたまではなく、佐賀県の努力もあったんですね」
遼河はるひ(女優・タレント)「いいアイデアですね」
大沢あかね(タレント)「日本人が知らない穴場を外国人観光客に教えられますよね」
宮崎哲弥(評論家)「村興しのグローバル化ですね」