東京・九段の靖国神社の「みたままつり」がきのう13日(2015年7月)から始まったが、ちょっとした異変が起きている。神輿や盆踊りの光景は変わりないが、夜店の出店が中止されたのだ。
「寂しいです」「イカのゲソ焼きを食べたかったのに」「いえ、参拝しやすいので賛成」
神社では理由について「近年、予想を超える人出により、さまざまな問題が発生しており、その解決に向けて当分の間、夜店の出店を見合わせる事といたしました」と説明している。要するに、大勢の人がやって来て、ゴミを放置したり、夜遅くまで酒を飲んで騒いだり喧嘩をしたりする。若い女性からは「しつこくナンパされる」といった声もある。近所から苦情も出て、やむなく中止したという。
みたままつりは戦没者を慰霊する夏まつりとして敗戦後の1947年から開催されている。夜店も200店舗が出店し、4日間で約30万人が来る。今年はどうか。祭りに来た人に聞くと、「にぎやかな方がいい」「寂しいです」「イカのゲソ焼きを食べたかったのに」という人もいれば、「安心して歩ける」「参拝しやすい」という人もいる。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト