自治体が「お得」を売るプレミアム商品券がおととい11日(2015年7月)から一斉に発売された。額面金額より2割前後多く買い物ができるというので、どこも開場前から大行列で、あっという間に完売してしまった。
しかし、考えてみれば、投じられたのは税金だ。ちょっと首を傾げたくなる。
家族総動員で購入し家電量販店に・・・東京・足立
東京・足立区役所では、販売開始1時間には350人もが列をつくっていた。プレミアム商品券はその自治体の中でだけしか使えないが、1万円で1万2000~1万2500円の買い物ができる(足立区、日野市、仙台市など)。
足立区はこれを10億円分販売した。1人の購入限度は10万円。そこで幼い子どもまで動員して、さらに別の販売所へはしごするとか、猛暑のなかを大フィーバーとなった。とはいえ、40万円なら4~5万円のお得なのだから、これは大きい。限度額は日野市は5万円、仙台市は3万円と自治体によって異なるが、お得度はどこも同じ。大方の人たちが限度額の購入をしていたようだった。
商品券を手にした人たちが向かったのは、まずは大手家電販売店だった。冷蔵庫、洗濯機、クーラーなどを求めていたが、ポイントが発生するほかに、プレミアム商品券には期間限定でプラス3%のポイントまでついて、またまたお得という次第だ。むろん他の商店でも同じようなサービスで客を呼び込もうとしている。
司会の小倉智昭「『プレミアム商品券販売中』というのぼりを作らなければ、もう少し恩恵に浴する人が増えたかもね」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト