北海道のカニ販売業者がきのう9日(2015年7月)、消費者庁から3か月の業務停止処分を受けた。札幌市の「Kyoei」は「4万円(相当)のカニを1万4000円で売ります」としつこく電話勧誘を繰り返し、消費者庁には3年間で200件近くの苦情が寄せられた。1セット購入した客には「1万4000円が2個セットで2万4000円」といった売り方もしていたが、カニの原価は4600円程度だ。
電話で押し売りするときには、「金賞に輝いた北海道のカニ」などと称していたが、実際にはその賞を出したとする団体自体が架空で虚偽だった。
「断られたら、こんなトークでねばれ」
買わせるためのトークマニュアルまで作っていた。購入を断られることを前提にした「ねばりトーク」なる項目があり、何度断られても「金賞をいただいたカニなので、是非食べてほしい」「サービスで2点つける。私が厳選して、おいしいものを入れる」「これで最後にします。私のポケットマネーで1000円出す(割り引く)ので、お願いします!」などと「ねばる」のだそうだ。
「どこでこの電話番号を知ったのか」などの質問に対する想定問答集も用意されていた。
吉永みち子(作家)「(消費者側が)突っ込んでいくと、どんどんハマっていっちゃう。電話を聞いてたらダメだね。速攻、切らないと」