大阪の阪急京都線でおととい8日(2015年7月)夜、乗用車が線路上を6分間1・3キロを走る事件が起きた。新大阪駅から800メートル、梅田の繁華街から2・7キロの商店・住宅街で、車は午後10時すぎ、南方駅に近い踏切から線路に進入して、次の崇禅寺駅を通過、その先の最初の踏切から外に出た。
この間に反対方向から来た電車とすれ違い、快速急行の横をすり抜けた。外に出るまでには踏切4か所があったが、すべて遮断機がおり、前後の電車は緊急停止して、けが人はなかった。
73歳男性「道間違えた。バックも曲がることもできなかった」
車を運転していたのは愛知県安城市の増井弘道容疑者(73)で、列車往来危険の疑いで逮捕された。大阪の友人を訪ねる途中で、「道を間違えて線路に入った。しまったと思ったが、バックも曲がることもできなかった」と話している。車のフロント部分には高齢運転者マークがついていた。
駅のホームでは大勢の人が電車と車がすれ違う瞬間を目撃していた。「黒っぽい車が走っていった。映画みたいだった」「あ然とした感じで、もうびっくりしました」「京都から梅田へ向かう電車がホームの途中で止まって警報を鳴らしていた」
鉄道線路に車が進入する事件は2009年から14年までに4件起きている。いずれも夜で、65歳以上の運転だった。コメンテーターの菊地幸夫(弁護士)は「問題は判断能力で、ナビにも注意を呼びかける機能が必要です」という。
司会の加藤浩次「不注意と思うなあ。とにかく気をつけていただきたいですね」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト