ロシア政府が今週初めの6日(2015年7月)に警告を出した。「自撮りには気をつけて」というのだ。ポールの先にスマホをつけて「はい、チーズ」というあれだ。ロシアではこれで、今年だけで死者数十人、けが人は100人を超えるのだという。どんな自撮りをやっているんだ?
鉄塔よじ登り送電線に触れて感電死
内務省が出した警告には8項目があって、それぞれに交通標識を模したイラストと赤い斜線のマークがあり、記述も具体的だ。
「命が惜しいなら線路の上ではやめたほうがいい」
「武器を持った自撮りは死につながる」
「送電線に触るな」
「水上はバランスが取りにくいぞ」
「屋根での自撮りは落下」
「安全に上ろう」
「動物はいつもかわいいとは限らない」
「列車に上ったら感電するぞ」
車や自転車でのスマホが危ないというのならわかるが、ロシア人は自撮りでこんなことをするらしい。実際の映像や画像があった。鉄橋によじ登る男が上部のケタの上で立ち上がったとたんに、頭上の送電線に触れた。もの凄い火花があがって感電死。
橋の上で自撮りをしようとした男が足を滑らせて転落。画像から高さは50メートルくらい。むろん助かってはいまい。線路上に座り込んで自撮りをしていた親子が列車にはねられた。幸い軽傷だったようだが、なに考えてんだか。
頭に拳銃・・・シャッターと間違えて引き金
司会の小倉智昭「武器を持ってって、けん銃で自分を撃っちゃったんだって」
これはイラストだったが、けん銃を頭につきつけて自撮りしていて、シャッターじゃなくて引き金を引いてしまった(重傷)のだ。どちらも「シュート」だけどね。
もうひとつ、手りゅう弾を手に持っている男の自撮り写真。安全ピンが抜いてある。このあと爆発して2人が死亡したという。
ところで、この警告、言葉遣いがやたら穏やかだ。というのも、「禁止」と書くと若者がかえってやってしまうという気配りなのだそうだ。
小倉「なるほど」
木下康太郎リポーター「内務省はこれに不満のある人はより効果的な案があれば送ってといっています。かなり深刻です」
小倉「ロシアだけじゃない。われわれのコーナーでも、運転中に自撮りをしていて事故を起こした女性の話がありました。気をつけてください」
にしても、自撮りしてどうするんだろ。ネットにアップするのか。自分の写真なんて見たくないけどね。