夏休みが心配な「児童連れ去り」防犯ブザー遊びに行くときも持って出て

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   夏休みを前に、司会の夏目三久が「女児連れ去りが増えており、注意が必要ですね」と呼びかけた。広島県警は7日(2015年7月)、広島県三原市の作業員、山本孝治容疑者(46)を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。山本は昨年3月、呉市内の体育館緑地帯で、小学4年の女児3人に「霊がついている。除霊してあげるから」と連れ去ろうとした。

   山本は先月6月にも同様の手口で女児を誘拐しようとして逮捕、送検されたが、告訴が取り下げられたため不起訴処分になっていた。今月4日には奈良県香芝市のリサイクルショップで、小学6年の女児が26歳の無職の男に車で連れ去られ翌日保護される事件があったばかりだ。

狙われやすい夕方の「下校後」「塾通い」

   TBS解説委員の牧嶋博子によると、女児の連れ去り事件は2008年に63人だったが、14年(1月~11月)には100人に達しているという。昨年の例を見ると、連れ去りの発生時刻で一番多いのは夕方。場所は路上が38件、共同住宅の廊下などの共有部分20件、一戸建て住宅9件、公園7件となっている。

   防犯ブザーを「登下校時に所持している」は62.6%と多いが、帰宅後はグンと減り、「遊びに行くとき」16%、「塾に行くとき」14.6%となっている。休日になるとさらに減り、「遊びに行くとき」は10.6%、「塾に行くとき」は8.0%だった。

   事件が夕方、家の近くで起きているケースが多いことから、牧嶋は「ランドセルに掛けっ放しにしている子どもが多いので、もう1個購入し、遊びに行くときや塾に行くときも携帯させる必要があるとおもいます。夏休みを迎えるので気を付けてほしい」と注意を呼びかけている。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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