母親が娘を誘拐し、自分の父(おじいちゃん)に2000万円を要求して営利誘拐容疑で逮捕された。自称スポーツインストラクターの飯島誠太郎(49)と妻・真紀(47)は5日(2015年7月)、伊藤美智子容疑者(46)の長女(18)に「お母さんが拉致された。あなたも危ない。かくまってあげるから来て」と車に乗せ、茨城・かすみがうら市内の自宅につれていった。その際、伊藤が書いた「飯島さんを頼りにしなさい」というメモを見せたという。これがまったくの狂言だった。
現金用意した祖父「何かおかしい」警察に相談して発覚
飯島の家は話の中で周囲に隣家もない場所にあり、長女は携帯電話をとり上げられたが、誘拐されたとは気づかずここに2日間いた。食事などは与えられていた。伊藤は実父(75)に長女の身代金2000万円を要求されているように装い、実父は数百万円を用意したが連絡がとれなくなり、警察に相談して事件が発覚した。
伊藤は「覚えがない。父に現金を頼んだのは事実だが、娘を誘拐したことはない」と話し、飯島も「娘を預かっただけ」、真紀は「納得いかない」などと否認しているという。
菊地幸夫弁護士は「さらわれた人が誘拐と気づかなくても誘拐になります。だまして連れてくるのも誘拐のひとつです」という。夫婦でも、親子の間でも誘拐罪は成立する。
伊藤と飯島夫婦は娘同士が同級生だったことから仲がよかったという。伊藤は飯島が経営する居酒屋でアルバイトをしたことがあり、飯島夫婦から借金していたと話す知人もいる。
司会の加藤浩次「茶番劇ですね」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト