自宅放火子ども4人焼死の自衛隊一等海尉「妻が見送らなかったので火付けた」

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   大分・杵築市で自宅に放火して子供4人を死なせた父親の海上自衛隊一等海尉の末棟憲一郎(40)は、放火の理由を「単身赴任地へ発つとき妻が見送りをしなかったから」と供述しているという。

   末棟は自宅1階の居間に灯油をまいて火をつけた。妻と3女は1階にいて逃げたが、長女(14)、次女(7)、4男(9)、5男(5)が焼死した。直後に次男が末棟に「お前が悪いんだ」と食ってかかり、末棟が「オレが悪かった」と話している姿が目撃されている。

父親も妻も元自衛官

   末棟は大分出身で、長崎で中学、高校(工業・電気科)を終えている。卒業の文集には「日本が俺を求めてるぜ!」と書いて、そのまま自衛隊に入った。父も自衛官で、妻も元自衛官。千葉、青森、山口、鹿児島などに勤務したが、4年前に杵築市に家を買い、この3月(2015年)から広島の江田島勤務となって、単身赴任した。週末だけ大分に帰宅し、日曜の深夜に約5時間をかけて車で基地に戻る生活だった。

   いまどき珍しい子ども8人という大家族で、近所の人の話では夫婦仲も良く、一家そろって庭で家庭菜園をしたり、バーベキューをする姿をよく見かけたという。一方で子どものしつけなどには厳しく、亭主関白でもあったようだ。職場の同僚は短気で怒りっぽい性格だともいう。にしても、放火をする理由にはなりそうもない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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