超高性能の「気象衛星8号」の本格的な運用がきょう7日(2015年7月)からスタートした。現在、日本の南には9、10、11号のトリプル台風があるが、天気予報の精度はどのように変わるだろうか。
「ひまわり8号」の観測研究をしている千葉大学・環境リモートセンシング研究センターで「ひまわり7号」と比べてみると、画像がより細かくなり、雲の動きも刻々とわかる。撮影間隔は7号は30分に1回だったが、8号は2分半に1回になり12倍もキメ細かく観測できる。カラー撮影も可能になった。豪雨の原因となる積乱雲の発達状況を詳しく把握できる。
10分先のゲリラ豪雨予測
茨城県つくば市の防災科学技術研究所では、豪雨の発生を事前に知らせる実験をおこなっている。現在、10分先の予測ならかなりの精度だという。
司会の加藤浩次「10分早く前に豪雨が来ることがわかれば、事前にいろいろ対応できます。これと『ひまわり8号』を併用すれば、ずいぶん進化するでしょうね」
気象予報士の松並健治「今の予報は細かな予測と観測の充実が大切で、このふたつが両輪として予報の精度が上がることになります。『ひまわり8号』は観測の面で貢献してくれると思います」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト