先週、福岡県の小倉駅前で開かれた「ペット譲渡会」に1匹の白い犬がいた。紀州犬のミックスで3歳のオス、名前は姿の通りシロだ。小松靖アナが「この5月(2015年)に飼い主の女性が亡くなってからずっと待ち続けていて、現代の忠犬ハチ公なんて呼ばれています」と伝える。
救急車のサイレン聞くと過敏に反応
シロは3年前、一人住まいの倉田美千子おばあちゃん宅の玄関前に捨てられていたところを拾われ、倉田さんに飼われるようになった。しかし、今年5月、倉田さんは心臓発作で倒れ、救急車で運ばれてそのまま帰らなかった。倉田さんが亡くなったことを理解できないシロは、その後も家の玄関で倉田さんの帰りを待ち続けているのだという。
小松「家は住む人がなく、シロはほかの家に預けられたりしているのですが、なかなかエサを食べようとしないのだそうです」
ペット譲渡会は動物ボランティア「アニマルライフプロジェクト」が主催したのだが、その最中も救急車のサイレンを聞くと敏感に反応する。倉田さんが救急車で運ばれていったからだ。
「家の方をじっと見てるんです。帰りたくて仕方ないんでしょうね。でも、帰ってこないことをわかってもらわないと」(ボランティアの沼山喜代香さん)
シロを飼いたいという希望者は多いが、沼山さんは慎重に譲渡先を検討している。
司会の羽鳥慎一「拾って育ててくれた飼い主への強い思いを感じますねえ」
住田裕子(弁護士)「賢いし感性がわかる家族ですからね、新しい飼い主ともきっといい関係ができると思いますよ。責任もって飼ってあげてほしい」
ビレッジマン