元少年Aの手記に被害者父親「2度殺された。子どもを殺され、また精神的に彼に殺された」

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ノンフィクション作家・柳田邦男「重要な部分がない。どう更生に向かったかがないんです」

   ドキュメンタリー映画作家の森達也さんは「遺族の理解を得る努力が必要」という前提で、「いかなる言論も規制されてはならない」という。重大事件の実行者が手記を出した例は多いが、Aに対する批判はとくに強い。森さんは「いまもって少年法に守られ(匿名)、社会的制裁を免れていることへの不満がある」と見る。

   ノンフィクション作家の柳田邦男さんは、「Aがものを書くのは理解できます。追いつめられた疎外感、孤立感が10年続いて耐えられなくなったんでしょう」という。ただ、手記には「重要な部分がない。6年間少年院でどのようにして更生に向かったか。それがないんです」

   出版社は「少年犯罪を考える上で社会的意味がある」とお決まりの台詞だ。柳田さんは、「編集」に問題ありという。編集で遺族や内容に配慮するのは自己規制ではなく、表現の自由を守るために必要なものと話す。これが十分ではなかったというのだ。

   初版10万部という数字自体が化けの皮。村上春樹ならいざ知らず、超際物でしかお目にかからない数字ではないか。表現の自由が聞いて呆れる。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2015年7月2日放送「『元少年A』手記出版の波紋」

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