熊本県湯前町にある社員7人の山間の小さな郵便局で、金庫から1億数千万円がなくなっていることがわかり、日本郵政は40歳の郵便局長を横領したとして解任した。
局長は妻の父の後を継いで30代前半で就任した。20年以上前に約1500万円で買った自宅からオンボロ車で通勤していた。派手な生活をするでもなく、野球が趣味で、よく練習や試合をしていた。「てきぱきと仕事をしていた」(近隣男性)、「物腰が柔らかくていい人でした」(女性利用者)という。局長は大金を何に使ったのか。
大金を何に使ったのか?町役場の友人も「FX失敗」で使い込み
草野球チームのメンバーで、町役場に強めていた局長の友人(51)が公金1700万円を横領して解雇されていた。FX投資で作った借金の返済のためだった。FXは外国為替証拠金取引のことで、少額で最大25倍の取り引きができるというもので、危険も大きい。友人は母親に「局長といっしょにFXをしたことはないと話していた」という。
日本郵政九州支社は局長の認否を明らかにしていない。すでに警察に通報し、捜査結果が出るのを待って処分する考えだ。
菊地幸夫(弁護士)「6、7人の規模の会社に、普通はこんな多額の現金はないわけですが・・・。解明がどこまで進むか。使途も問題です」
司会の加藤浩次「局内チェックをどのようにやっているのですかねえ。甘かったのかということになります」
小さな特定郵便局では地域有力者や親子の役職世襲がまだ残っている。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト