決勝相手アメリカ「1勝23敗6分」の巨大な壁
試合をナマ中継したフジテレビには放送されなかった映像がいくらでもある。「とくダネ!」はこれらを拾い出し組み立てて、なでしこの強さの秘密をさまざまに分析してみせた。
まずは指令塔の宮間あや。ボール支配の冴えは文句なしだが、それ以上に控えの選手も含めたチームの一体感づくりが絶妙だ。この日もPKを決めると、見守っていた控え組のところへ真っすぐに走り込んでいた。
勝利が決まった瞬間には、この日は出番がなかった澤穗稀が涙を流す姿もカメラは捉えていた。澤は前回W杯ではキャプテンとして 宮間に支えられた。今度は宮間を支えるという。代表復帰は5月と遅かったが、澤の存在感は依然光っている。
一体感といえば、インタビューに選手たちが必ずかかえてくるクマのぬいぐるみがある。初戦で骨折して戦線を離脱した安藤梢選手(32)のユニフォームを着ていて、手術のため帰国した彼女の身代わりだという。その安藤は決勝には戻ってきてベンチに入るという。そして、それら全部を演出するのは佐々木則夫監督だ。
小倉「選手登録は抹消してないからベンチに入れる」
さて、最後に戦う相手はアメリカだ。対戦成績は1勝23敗6分けと圧倒的である。前回W杯の勝利はPK戦だったから、あれは「分け」に入る。勝利は2012年のアルガルベ杯だけという強敵だ。元日本代表の大竹七未さんは「アメリカはスピード、パワーにうまさがある」という。しかし、チームの一体感は力だとも話す。
小倉「監督をみんなノリさんと呼んでる」
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「おやじギャグもあるけど、女性からみてもこの人信用できるという感じがありますよね」
選手たちはこの朝、決勝が行われるバンクーバーに着いた。どんな戦いをみせるか。決勝戦は日本時間6日月曜日の午前8時からだ。また、「とくダネ!」はお休みになる。