実用化近い!?血液、におい、唾液でがん超早期発見!臓器別に一発判定

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   病気をごく手軽に早期に発見する技術が続々と誕生している。国立がん研究センターなどは血液1滴で超早期にがんを発見する診断法を開発している。4年後までに、肺がんや胃がんなど13種類のがんを診断できる検査法の実用化を目指している。

   どういうメカニズムなのか。がん細胞は発生した瞬間から特有のマイクロRNAを出す性質があり、そのRNAを血液中で検出することでがんを発見が可能になるという。マイクロRNAはがんのできる臓器によってタイプが異なるため、部位別にがんが識別できる。

手のひらから特有の生体ガス

   東京医科歯科大学はがん特有の「におい」に着目した。手のひらの小さな穴から出ている、人の嗅覚ではわからないような生体ガスを機械で検出する。手をかざすだけでがんを発見できる技術だ。慶応大学の研究所は「唾液」の成分を質量分析計で分析したところ、がんを発症することで唾液の一部の成分が変化することが明らかになったとしている。

「唾液で(がんの早期発見が)できるとは、世界中が思っていなかったが、しっかりした確固たるエビデンスが出てきています」(慶応大学の杉本昌弘特任准教授)

   ゲストで、がんの早期診断にくわしい国際医療福祉大学の北島政樹学長はこう話した。「マイクロRNAは従来の方法より非常に精密な診断ができ、腫瘍マーカーとくらべても早期に発見できます」

   唾液や体液、臭いなどによる検査は、がんの「診断」というよりは、「スクリーニング」(リスクが高い人を発見する)の段階だそうだ。

*NHKクローズアップ現代(2015年6月30日放送「あなたのがん見つけます~超早期治療への挑戦~」)
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