「光線過敏症」注意!急に強い紫外線浴びて発疹や激しいかゆみ・痛み

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   日差しが強くなるこの時季に急増するのが「光線過敏症」だ。赤い発疹が現れ、激しいかゆみと痛みに襲われる。40歳代のAさんは登山が原因だった。夫と山に登り6時間以上紫外線を浴びた。

「でも、日差しは強くはないし、深めの帽子を被って、日焼け止めも塗っていました。その日は痒みも痛みも感じませんでした」

   数日後にがまんができないかゆみと痛みに襲われた。頬や目の周りに赤い発疹が浮かび、顎の近くの皮膚はカサカサに肌が浮き、左手の甲から指先まで腫れ上がった。

今シーズン初めての登山、キャンプ、海水浴で発症

   どうしてこんな症状になるのか。石井かおるアナが説明した。

「紫外線を受けても、皮膚内のメラニン色素が働いて紫外線の吸収を抑えてくれます。しかし、強い紫外線を一気に浴びると、紫外線がタンパク質を刺激して変質させます。これを体は異物ととらえ、アレルギー反応となって、発疹や痛みかゆみが出ます」

   長年光線過敏症を研究している上出良一医師(皮膚科)は「冬の間は日光を浴びる量が少ないためメラニン色素が減っているので、初夏から7月に発症が急増してしまうんです」という。

   その年の初めての登山、キャンプ、海水浴で発症することが多い。

湿布薬成分が紫外線に反応!張ったところだけ真っ赤

   意外な物が原因で光線過敏症を引き起こす事もあると、「あさイチ」は伝えた。「大阪市内に住む吉田さんは急に強い日差しを浴びるようなことはなかったというのですが、手の張った部分が真っ赤にただれ、手首の位置がわからなくなるほど腫れ上がってしまいました」(石井アナ)

   原因は義理の母が分けてくれた湿布剤だった。湿布薬で関節の痛みは和らいだのだが、1週間貼り続けたら赤い発疹が出た。原因は湿布剤の中に含まれるケトプロフェンという成分で、紫外線が皮膚の中に入るとアレルギー反応を起こすのだ。

   石井アナ「ケトプロフェンが含まれる湿布薬は医師の処方箋がないと購入できず、裏面注意事項には『湿布剤を貼って紫外線に当たると光線過敏症になります』と書いてあります。湿布薬をやめても成分は3か月くらいは残っているので注意が必要です」

   光線過敏症対策としては、汗をかくたびに日焼け止めを塗り直す、朝夕の紫外線量が少ない時間に「肌を慣らす」などだ。

(磯G)

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