新幹線でついに大事故か! ニュース速報を見たときそう思った人は多いだろう。神奈川県小田原市付近を走行中だった東海道新幹線車内で男がガソリンをかぶって焼身自殺を図り、本人と巻き添えになった女性乗客が亡くなり26人が重軽傷を負った。
焼身自殺したのは東京都杉並区の林崎春生容疑者(71)。十数年前から2K、家賃4万円、風呂なしのアパートに暮らし、流しの運転手や鉄工所、清掃関係の仕事に就いていたが、1年前に辞めて年金で暮らしていた。だが、家賃を払うと4万円しか残らず暮らしていけないと、「年金事務所で首をつる」と話すこともあったという。
新幹線テロではなく、生活苦から自棄になっての自殺のようだが、先頭車両、しかも窓は開かず、排煙設備のない新幹線だから、大惨事にならなくて幸いだった。
『週刊新潮』と『週刊文春』は機動力を生かして特集を組んでいるが、情報が少ないため目新しいものはない。週刊文春で鉄道アナリストが男の遺族への賠償請求は莫大なものになると話している。運休になった新幹線が33本。払い戻しを1人約1万円として3億3000万円。車両の修繕費は16両編成で約40億円といわれる。さらに巻き添えで亡くなった女性や負傷者への損害賠償を含めれば5億円はくだらないというが、取れる当てはない。
新幹線は10分間隔で運行されているから、乗客各自の手荷物検査を行うことは難しい。週刊新潮のいうように<新幹線の安全神話は、テロ組織でも過激派でもない、71歳の老人に容易く打ち砕かれてしまった>。これまで大事故直前までは何度かいったことがある新幹線だが、運良く難を逃れている。その運が尽きたときは・・・。考えると怖ろしい。
豊田章男社長の「身びいき会見」に警視庁激怒
トヨタ自動車は7月1日(2015年)、麻薬を密輸したとして逮捕された女性初の常務役員ジュリー・ハンプ容疑者(55)が辞任することを発表した。彼女の逮捕の翌日、トヨタ本社の会見場で豊田章男社長は記者たちに向かって「ハンプ氏に法を犯す意図はなかったと信じています」と語っていた。だが、豊田社長がハンプ逮捕に異議を唱えるような発言をしたと受け取られ、警視庁の逆鱗に触れて本社がガサ入れされてしまったという声が社内にあると、『週刊現代』が報じている。
また、これは日本の大企業を狙い撃ちした外国からの脅しではないかと見る向きもあるようだ。<「安倍政権が推し進める金融緩和と過剰な円安のために、日本企業は今『調子に乗りすぎている』と、世界経済の中で白眼視されているのが実情です。
今回の事件には,円安で実力以上に儲けている日本企業に対して、海外から厳しい目が向けられていることが背景にあったのではないでしょうか。トヨタだけでなく、日本の大企業の不祥事が明るみに出ることが、今後増えると見ています」(元外交官で国際戦略情報研究所の原田武夫氏)>
アベノミクスの副作用がジワジワ出てきているという見方である。
百田尚樹「私は一私人」は通用しない!首相のお友達で流行作家、ちょっと前までNHK経営委員・・・
自民党が大混乱に陥っている。発端は、安倍首相に近い自民党の若手議員40人が6月25日に憲法改正を推進する勉強会を開いたことである。そこへ招かれた作家の百田尚樹氏が「沖縄の2つの新聞(沖縄タイムスと琉球新報のこと=筆者注)はつぶさないといけない。沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と発言し、大西英男議員から「マスコミを懲らしめるためには広告料金がなくなるのが一番」などという「暴言」が飛び出したのだ。大西議員は昨年4月にも国会で、女性議員に対して「自分が子供を産まなきゃ駄目だ」とヤジを飛ばしている。
この問題に、当初は危機感のなかった谷垣禎一幹事長や安倍首相だったが、世論や党内からの反発が強まり、慌てて3人の議員を「厳重注意処分」にしたが、騒ぎは収まりそうにない。
そのうえ、安保法制をテーマに討論する予定だった田原総一朗氏の「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)への出演をOKしていた自民党議員が次々に断り、田原氏によるとその数30数人に上ったという。
言論弾圧の次は暴言を吐かないように議員たちを封じ込める安倍首相のやり方に、週刊文春もさすがに怒ったのか、「自民党は死んだ」と特筆大書しているが、タイトルほどの内容はない。
驚くのは週刊新潮である。タイトルは「うぬぼれ『自民党』の構造欠陥」だが、中に「白でもクロと書いてきた『琉球新報』『沖縄タイムス』」という章がある。まるで百田氏の援護射撃のような記事である。<ライバル同士に見えるが、「反基地」「反安保」のためなら犯罪者を正義の人に仕立てることも平気だ。そして、沖縄では両紙の報じたことが「事実」になる>
両紙が百田氏へ抗議声明を発表したことも、<一作家の冗談話を大上段で批判する様は異様と言うしかない>と批判している。さらに、<両紙にかかると違法行為も「正義の鉄槌」になってしまう>と書いているのは、反基地運動の幹部らが「キャンプ・シュワブ」の境界線で反対派と警備員らの揉み合いを制止しようとしたら、基地内に引きずり込まれ「不当逮捕された」と報じた琉球新報の記事についてである。
週刊新潮は「反基地運動を批判する」人間を登場させ、活動家は明らかに基地に不法侵入しており、両紙の記者も一緒に入り込んでいたと『証言』させている。しかも、<沖縄に言論の自由はない。「琉球新報」「沖縄タイムス」の自由があるだけである>と結ぶ。これを沖縄の歴史や民衆の痛みを理解しない「暴論」だと考えるのは私だけではないはずだ。
そのうえ、件の百田氏にこういわせるのである。「私を『言論弾圧』男に仕立て上げた大マスコミに告ぐ」。その中で言論人としていい分けにならないいい分けをしている。<「『懇話会』はまったく私的な集まりで、公的なものではない」「その時のセリフを正確に書く。『沖縄の2つの新聞社は本当は潰さなあかんのですけれども』」「私は議員でもなんでもない民間人である。私人が私的な集まりで、しかもクローズドな場において、雑談のような質疑応答の中で口にした一言を『言論弾圧を目論む言葉』として弾劾するのはどうなんだろう。それともそれがマスコミの正義なのか」>
この男の品性のなさ自覚のなさに、書き写す手が震えてくる。いくら陣笠とはいえ自民党議員の集まりに呼ばれて、クローズドな私的な集まりといういい方はないはずだ。オフレコの会見でも問題発言であれば国民に知らせるのはメディアの使命である。それに百田氏は安倍首相のお友達で流行作家、少し前まではNHK経営委員だった。一私人ではない。
彼はこうもいっている。<「作家『百田尚樹』も多くの読者が『つまらん、もう読むのやめよう』と思ったときに、自然と消えてなくなる」>
私は以前からこの男の書いたものなど読む気はないが、今回の発言をきっかけに、私のような人間が多くなるのは間違いないと思う。
国会大幅延長でも「安保法制」間に合わない!総裁選に安倍対抗馬、国連総会・・・
党内はガタガタ、支持率は急降下する安倍首相だが、会期を大幅に延長して「戦争法案」を強行採決する腹を固めた。衆議院で強行採決して参議院に送れば60日ルール」がある。参議院で60日以内に採決されなくても、衆議院で3分の2の賛成があれば法案は成立するというものである。
だが、週刊新潮によれば、この間に総裁選があり<「仮に(支持率が=筆者注)30%を切るような事態になれば、対抗馬が出る可能性もある」(全国紙政治部デスク)>から、総裁選の期間中は、これまでの慣例からいけば国会はストップする。さらに9月28日からの国連総会に出席するために、安倍首相は25日には日本を出発しなければならない。大幅延長しても、何か想定外のことが起きれば、強行採決、60日ルールを使ってもギリギリ間に合わない事態もありうるのだ。
安倍首相には耳の痛い田中角栄語録「自分がすべて正しいとする考え方は通用しない」
週刊ポストは安倍首相批判のつもりなのだろう、田中角栄元首相の「金言集」をカラーで16ページもやってきた。角栄元総理は人気も実行力もあったが、政治家としての評価はまた別のところにあると私は思うが、言葉だけを抜き出してみると「いいこと言っとるやん」というものがある。いくつか紹介してみよう。
「いい政治というのは国民生活の片隅にあるものだ。目立たずつつましく国民の後ろに控えている。吹きすぎて行く風――政治はそれでいい」
「人の悪口を言ったり、自分が過去に犯した過ちを反省せず自分がすべて正しいとする考え方は国の中でも外でも通用しない」(これなんか見事な安倍批判だ)
「優れた指導者は人間を好き嫌いしない。能力を見分けて適材適所に配置する。肝心なのは大事を任せられる人を見つけることだ」(お友達ばかりを重用している安倍首相には耳の痛い言葉だろう)
「秋篠宮家の料理番」なぜ長続きしない?ご注文細かい紀子さま
このところ秋篠宮紀子さんへの風当たりが強いようだ。娘・佳子さんとの口げんか、職員への厳しい叱責などだが、週刊文春は秋篠宮家で料理番をしていた人間に焦点を当て、批判的な作りをしている。
秋篠宮家の職員の定員は18名と小さな所帯である。しかも秋篠宮家に支払われる皇族費は年間6710万円で、この中から食事、掃除洗濯、職員の人件費、洋服代や教育費まで捻出しなくてはいけない。そうしたこともあるのか、職員へのお小言が飛ぶことが多いというが、とりわけ料理番は過酷だといわれているそうだ。定年まで勤め上げた料理番がいまだかつていないというのがその証左だと週刊文春は書いている。
紀子さんが女子職員に「あなた、自己中ね!」と強い口調でお説教したことが話題になったことがあるそうだが、<「紀子さまは、職員の至らない部分を、強烈な比喩を使ってお叱りになることもある。恐ろしくてとても言えませんよ。ある料理人はショックが大きすぎて、抑鬱状態になり、『宮家を下がりたい』と言い出し、まったく料理とは無関係の部署へ異動しました」(秋篠宮家関係者)>
近年、秋篠宮家の料理番を長く務めた男性技官A氏のケースがある。沖縄の調理師学校から送られてきたA氏は家族と一緒に上京してきた。宮家で働くことに情熱を燃やしていたそうだが、いつの間にか出勤してこなくなったという。<「定年までしばらく間がありましたが、最終的に自己都合で退職したのです」(宮内庁関係者)>
週刊文春はそのA氏を訪ねていったが、「もう昔の話なので、何も話すことはありません。思い出すこともありません」と話す顔は蒼白だったという。ずいぶん思わせぶりな書き方である。皇太子妃雅子さんの情報があまり流れてこないこともあるのだろう、また悠仁さんを抱く「事実上の内廷皇族」だから注目が集まるのは仕方ないのかもしれないが、皇族のプライバシーはどこまで許されるのか、考え込んでしまった。