パリのセーヌ川ポンデザール橋の欄干にカップルが愛の証としてかける南京錠で重みで、橋が危険なことになっていると話題だが、日本の展望台でも同じようなことが起こっている。
しまなみ海道の絶景が楽しめる「天空の橋」として有名な愛媛県今治市の「亀老山展望台」も南京錠だらけになった。番組スタッフが市職員の案内で備品倉庫に訪れると、そこには南京錠が山のようになっている。展望台Bデッキにある転落防止のワイヤーに吊り下げられていたものだ。
今治市が撤去!1000個で120キロ
南京錠が吊り下げられるようになったのは10年ほど前で、ある雑誌が「永遠の愛が成就する聖地」として紹介したのをきっかけに流行するようになった。その重みでワイヤーが切れるなどのトラブルが発生し、先週、市が撤去した。
小松靖アナがその南京錠をスタジオで見せた。「50個で6キロもあるんです。これを1000個撤去したそうです」
約120キロというわけだ。
長嶋一茂「こんなことやらなくても、くっ付くものはくっ付く」
司会の羽鳥慎一「付けたい気持ちは分かりますよね。危険はありますけど」
キャスターの赤江珠緒「ワイヤーじゃなくて、南京錠がかからないような太さの柵にしたらどうですか」
小松「そういう考えもありますが、この展望台は景観を良くするために設計されているものなのでねえ」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「若いカップルには達観した意見ですが、こんなことしてもしなくても離れるものは離れるし、くっ付くものはくっ付くから。離れたくても『こんなことやっといて』なんて離れられない人も出てくるかもね」
一茂、言うねえ。司会の羽鳥慎一も「非常に深い話ですね」
吉永みちこ(作家)「愛は移ろいやすくて、カギをかけたいっていうのもわかるけど、やがて錆びついて重くなって持ちこたえられないという一つの象徴みたい」
長嶋「吉永さんと初めて意見が一致しましたね」
ビレッジマン