三重・志摩市の水族館「志摩マリンランド」で体長25センチという巨大金魚が見つかった。水族館で魚が見つかった? 飼育してたんじゃないの。いたのは地下の浄化水槽で、魚がいるはずがない場所だった。
肉食淡水魚のエサとなるはずが・・・排水口から脱出
いったいどこから来たのか。4月(2015年)に発見したとき、飼育係にはピンと来るものがあった。あの「エサだった金魚か!」。7年前、南米アマゾン川流域に生息する肉食淡水魚「ピラルク」に、エサとして体長3センチくらいの金魚をあたえていた。「ピラルク」は体長3メートルにもなる巨大魚で、金魚の1匹が直径1センチの排水口を通り抜けて地下の浄化槽へ入ったらしい。
水槽は魚のエサのおこぼれが流れてくるので食べ放題。天敵もおらず、悠々と1人暮らし。月に1度の強力洗浄で強烈な水流にさらされるが、金魚はこれにも耐えた。これ以外はまさに天国だったろう。おかげで体もどんどんでかくなった、というわけだ。
日光浴びず「赤色」抜け、文字通り金色
3センチが25センチになりはしたが、地下水槽で日光を浴びなかったために、赤の色素が抜けて金色になっていた。これがまたいいと、いまでは本来の金魚と並んで展示されている。エサからの出世物語。
司会の小倉智昭「志摩マリンランドへどうぞ」
キャスターの菊川怜「7年も生きるんだ」
一般家庭で飼ってた金魚が10センチくらいになったという話はよくあるが、こんなに長く生きたというのは聞いたことがない。暗闇のなかでストレスなしでいるのがいいのだろうか。環境が変わってどうなるかがちょっと心配。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト