「いま野生のアライグマが住宅地で急増しています」と赤江珠緒キャスターが取り上げた。1900年代にペットとして飼われていたアライグマが野生化し、急激に増加したが、かわいい見た目とは異なり凶暴だ。雑食性なので繁殖力も強い。
アライグマ被害が多い埼玉県では、昨年度(2014年度)だけで3000匹以上が捕獲された。稲の苗、果樹園のブドウ、スイカなどの農作物の被害、養鶏場が襲われることもある。
鳥獣害防除研究チーム「いまが出産シーズン」
こうしたアライグマ急増と関係するのが、「空き家」問題だという。埼玉県では空き家が増えるにつれてアライグマも増加した。空き家はアライグマにとって恰好のねぐらで、空き家に住みつき繁殖する。東京都でも空き家にアライグマやハクビシンが住みつくことが問題とされ、防除実施計画が立てられている。
埼玉県農業技術研究センター鳥獣害防除研究チームは「いまがアライグマの出産シーズンで、いま手を打たなければ来年は激増する」と話している。