三重県が滋賀県内に放したツキノワグマが危うく濡れ衣を着せられるところだった。きのう23日(2015年6月)、DNA検査の結果、滋賀県の女性(88)に大けがさせたのは別のクマとわかった。
先月17日、1頭のツキノワグマが三重県いなべ市で捕獲され、県は隣の滋賀県多賀町に放し、10日後に多賀町の女性(88)がクマに襲われ重傷を負った。多賀町ではクマがいるという話はなかったため、三重県が放したクマの仕業とみられた。しかも、三重県はクマを県境を越えて放してしまったことを滋賀県へ連絡していなかった。さっそく謝罪したが、滋賀県側は三重県に対し「極めて遺憾です」と厳重に抗議した。
DNA鑑定で「一致しない」
クマのDNA検査したのは国立研究開発法人・森林総合研究所で、女性が襲われた現場で採取されたクマの体毛と山に戻したツキノワグマの血液を比較したところ遺伝子型が異なっていた。三重県獣害対策課長は「限りなくシロという状況です」とホッとしているが、滋賀県に無断で放したことは問題で、マニュアルの見直しをしたいと話している。
司会の加藤浩次「別のクマだったようですが」
宮崎哲弥(評論家)「三重県が放したツキノワグマは捕獲して殺処分することになっていましたが、濡れ衣だったわけですね。ということは、別に加害グマがいることになりますが、捕まえることができるんでしょうか」
加藤「三重県側と滋賀県側が密に連絡すれば話は早いと思いますが」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト