「シール張るだけで電気代が安く」クーラーの季節ご注意!被害相次ぐ節電詐欺

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   きょう24日(2015年6月)は各地で冷房がほしくなる夏日となっているが、司会の夏目三久が「節電意識に付け込む節電詐欺が相次いでいます」と取り上げた。東日本大震災後に電気料金が次々と引き上げられ節電意識が高まっているが、国民生活センターにはこんな相談が急増中という。消費問題に詳しい池田康太郎弁護士によると、一人暮らしの年金生活者や高齢者を狙った2つの手口という。

電力会社名乗って「節電器具取り付けキャンペーン中」

   手口の一つ目は節電シールの売りつけだ。一人暮らしの女性宅を男が訪れてこう切り出した。「この時期、冷房とかで電気代がかかって大変でしょう。このシールをブレーカーに貼るだけで電気代が安くなるんですよ」。半信半疑の女性に畳み掛けるように、「このシールを貼るとマイナスイオンが発生して静電気を緩和し電気の流れを良くします。毎月の電気使用量が20~30%削減されるんです」

   「1枚で?」とうっかり乗ってしまった女性に、男は「実は1枚じゃ効果ないんです。電気の流れを良くするためには6枚(5万円)のシールを貼らないとダメなんですよ。知的財産権も取得済みですし、絶対お得ですよ」

   もちろん貼るだけで節電効果のあるシールなどない。

   もう一つの手口は、電力会社社員を装った節電機器の売りつけである。「メーターの確認に来ました」と電力会社の社員を名乗り、最初は「問題ないですね」と帰っていく。しかし、これは家族構成などの情報収集で、しばらくして再び訪れて「きょうはご相談に参りました」と写真を見せながら、「この機器を取り付けると電気代が3割から4割安くなるんですよ。今キャンペーン中で、特別なんです」と売りつける。

   「ちょっと主人に相談してみるわ」というと、男は「このキャンペーンはきょうまでなんです。ご主人もきっと喜ばれますよ」。主婦が代金を払うと「工事は別の者が担当しています」と言って姿をくらました。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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