東京都の足立貨物運送事業協同組合の元女性社員、花岡未帆容疑者(37)が組合のカネを着服したとして業務上横領の疑いできのう22日(2015年6月)逮捕された。「生活費や借金の返済に使った」と容疑を認めている。
花岡は去年(2014年)2月から7月にかけて、インターネットバンキングを利用して組合の預金口座から自分の口座に振り込んだ疑いだ。インターネットバンキングは窓口やATMに出向く必要はなく、パソコン上で処理できる。計32回にわたり2000万円を横領した。
出産で退職直後に発覚
花岡はおととし(2013年)11月から去年(2014年)6月までは派遣社員として経理を担当し、7月から正社員となったが、出産を控えて9月に退職した。その直後、組合の会計監査で不正が発覚した。勤務状態はまじめで、勤務中も月に1度チェックを受けていたので気付かれなかったようだ。
花岡は夫と生後8か月の赤ちゃんと小学生の4人家族で、足立区のマンションに暮らしている。近所の人に聞くと「派手なところはまったくない」「Tシャツ姿で子育てを一所懸命やっているお母さんのイメージ」「そんなことをする人とは」「主人は優しそうで、仲の良い様子だった」と話している。
1回目がうまくいってズルズル・・・
司会の加藤浩次「勤務態度も普段の生活もまじめといわれていたようですが、借金はなんだったのでしょうか」
レポーターの西村綾子「まわりの人たちも何があったのか分かっていなかったと思われます」
五百田達成(作家・心理カウンセラー)「最初の1回がうまくいって、ズルズルと歯止めが利かなくなって32回2000万円に膨れ上がったということでしょう」