凶暴な外来種カミツキガメの捕獲作戦がきのう21日(2015年6月)、静岡・静岡市の遊水地で行われた。目撃情報がつづき、今月5日には御前崎市の通学路を歩いていた体長70センチの大物も捕まった。攻撃的な性格で、ナイフのような鋭い歯で人の指を食いちぎることもあるという。120個のカゴを仕掛けたが、思わぬ結果になった。
大きくなったら放棄!無責任飼い主こそ捕獲せよ
遊水地は静岡市の中心部から5キロ、病院や小学校も近い。東京ドーム42個分の面積があり、これまで40件のカミツキガメ目撃情報が寄せられた。
住民ら40人が参加して池のあちこちに置いたカゴを引き上げると、入っていたのはライギョやアカミミガメなどだ。アカミミガメはペットショップで「ミドリガメ」として売られ、これも人にかみつきけがをさせる可能性があるが、カミツキガメは見つからなかった。
静岡大学教育学部の加藤英明講師は「アカミミガメがこんなに捕まるのは想定外ですが、多くの外来種がいるとわかりました。日本の生き物が追いやられます」と指摘した。
司会の加藤浩次「実際に目撃情報がありますから、子どもたちがかまれる危険性がありますよね」
長沼毅(生物学者)「触ると病原菌も考えられます。農産物など産業活動に影響し、生態系以上の怖いことがあります」
加藤浩次「かわいいと思って買って、大きくなって捨ててしまう飼い主がこういう問題を招いています」
無責任な飼い主の捕獲作戦も必要だ。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト