若者の梅干し離れが深刻だという。梅干しの年間購入量を年代別に見ると、60代の950グラムに対して29歳未満は274グラム(2013年度)と3分の1以下である。これに危機感を持ったのが梅干しの名産地・和歌山県のみなべ町だ。みなべ町は「南高梅」でその名が知られ、町の面積の7割が梅畑。もちろん梅の生産量も日本一を誇っている。そんな町でさえ、「娘と孫は食べません」(あるお母さん)というから深刻さが分かる。
「南高梅」の里・和歌山県みなべ町、梅干し離れに危機感
みなべ町役場では「うめ課」を作り、全国に「梅のおいしさ」を発信している。うめ課課長の林秀行さんはこう言う。「梅は町にとって一大経済なんです。これが売れないと深刻な事態です」
林さんは北海道から沖縄まで各地の小学校を巡って、「梅の食育授業」を行っている。うめ課は数年前には「2分間で何個のおにぎりを握れるか」という大会を催し、ギネスに申請したり(428個で一時はギネスに登録されていた)、「おにぎりは梅干しじゃないどダメ」という条例を作ったり(もちろん罰則はなし)もしている。
小松靖アナがスタジオに妙なものを持ち出した。カプセルトイ、『ガチャガチャ』だ。「これもみなべ町が若い人にと考えた物です。200円を入れてハンドルを回すと、白、こんぶ、しそ、ハチミツの4種類のいずれかの梅干しが出てくるようになっていて、たまに当たりとして特大梅干しも出てくるんです。設置されているのは、町の中に5か所、和歌山市内に1か所、東京・有楽町のアンテナショップにも置いてあって、3か月で1300個を売り上げる人気商品になっています」
さっそく、司会の羽鳥慎一がガチャガチャに挑戦した。「200円するんですか。あ、出てきた。しそ梅干し!」
キャスターの赤江珠緒もやってみると、やや大きめの白干し梅。
小松「あ、たまちゃん、当たりましたね。徳大梅干し」