司会の小倉智昭が1枚の写真を指して、「これは昭和27年の海水浴の風景。わたしが5歳のころですが、実は東京湾なんです」という。海水パンツの人、浮き輪を持った子ども、素朴な木の桟橋、遠くに釣り船らしきものも浮かんでいる。「東京湾で泳げる時代があったんです。それが50年ぶりに復活する。本当でしょうか」
毒針持つアカエイも大喜び!
東京都はきのう18日(2015年6月)、江戸川区の葛西海浜公園に遊泳ゾーンを設けるという計画を発表した。埋め立て地の人工の砂浜を来月18日から海水浴として開放する「社会実験」だという。
高度成長期、東京湾にそそぐ江戸川、荒川、隅田川、多摩川は無秩序な生活排水、工場排水で悪臭ただよい、東京湾の最奥部はどこも遊泳禁止になって久しい。葛西海浜公園にも「およいではいけません。裸足は危険です」という看板が立っている。水質は大丈夫なのか。
都の担当者によると、下水道の整備が進んで、一帯の水質が非常によくなっているのだという。透明度、油膜、ふん便性大腸菌の群数、科学的酸素要求量、すべてで海水浴場の条件をクリアした。ただ、水質向上で生物も戻ってきていて、なかには毒針を持つアカエイもいるため、防護ネットを張る必要があるとか。
悩みは「引き潮のなると水際はるかに後退」
唯一の難は、引き潮になると水際がはるかに後退してしまって、ただの砂浜になってしまうことだ。都は「潮の満ち引きは自然現象なので仕方がない。東京都公園協会のホームページで確認してお越し下さい」という。まあ、東京湾はもともと干潟のできる遠浅だ。
実験は基本的に土日で、7月18~20日、25~26日、8月は土日のほか8~16日の連日OKの合計20日間。時間は午前10時から午後4時まで。あくまで実験なので、遊泳できるかどうかは、前日の夕方までに公園協会のHPで明らかにするという。
小倉「2020年のオリンピックでは、東京湾を使う種目もあるんでしょ」
木下康太郎アナ「海水浴ができるというのもアピールになる」
たしかに川はきれいになった。若い人たちには想像もできないだろうが、まだ冷房もなかった電車は夏は窓を開けて走っていた。隅田川を渡るときは悪臭がひどくて、窓を閉めたものだ。まさに今は昔。