日本は表示義務もなし
日本ではスーパーのバター売り場には、品切れのバターに代わりマーガリンがところ狭しと並んでいるし、パンの売り場では菓子パン類が売れている。WHOの勧告に日本のどんな対応をしているのだろう。内閣府の機関で食品安全行政を行う食品安全委員会は、トランス脂肪酸の日本人平均摂取量を0.3%と推計しており、「摂取量が少なく通常の生活では健康への影響は少ない。今のところ評価を見直すことは考えにくい」という。
ただ、「あさチャン!」の取材に浅尾貴子・管理栄養士は「0.3%の推計はあくまで平均値なので、何かをたくさん食べるということは避けた方がいい」と指摘する。番組が伝えた日本の対応はここまで。コメンテーターに厚生労働省担当記者の長い牧嶋博子・TBS解説委員が出演したのだから、トランス脂肪酸の表示を義務づけるべきだぐらいのコメントがほしかった。
文
モンブラン