韓国で広がるMERS(中東呼吸器症候群)は死亡16人、感染者150人に増え、隔離も5200人を超えた。3100人余りは隔離解除となり、日本人も2人がいたがすでに帰国した。
チョン・ギョンファン首相代行はきのう15日(2015年6月)、「ウイルスの国内流入の初期段階で保健当局の対応・管理が不十分だった」と認めた。朴槿恵大統領も同じような発言をしている。
ソウル在住日本人「帰国する人増えてる」
保健福祉省は感染者と接触した人の中に外国人が20~30人おり、日本人の2人は韓国在住者で自宅隔離だった。他の在住日本人もショックを隠せない。「びっくりした」「どうしたらいいか。手洗いとうがいくらいしかできない」「帰国する人も増えてる」という。
おととい初めて死者が出た南部の釜山では、ある患者が発症するまでに病院を転々として700人以上と接触した疑いも出ている。典型的な「ホスピタルショッピング」というやつだ。釜山港からは福岡への定期便があり、年間40万人が利用する。乗船客も「恐いですよね」という。博多港へ着くと検疫のほかに、MERSに対する特別な注意事項などを聞くが、発熱していないかサーモグラフィでチェックする他は自己申告頼りだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト