千葉・柏市で昨年3月(2014年)、通りがかりの2人を殺傷した連続通り魔事件で強盗殺人などに問われていた無職、竹井聖寿(25)に千葉地裁は先週12日、無期懲役を言い渡した。
この日、竹井は両腕の入れ墨を誇示するかのように白いタンクトップ姿で入廷、裁判長の判決読み上げを両手を頭の後ろで組んだ姿勢で聞き、尾崎豊の「卒業」を歌い続けた。裁判長が注意しても聞こうとしない。
裁判長は「強固な殺意が認められる。動機は生活費を得るためで、身勝手極まりない。厳しい処罰が求められる」として、「無期懲役」とした。その瞬間、竹井の拍手が法廷内に響き渡った。竹井はさらに検察官に向かって中指を立てると、「これでまた殺人ができるぜ。悔しかったら死刑にしてみろ」と叫んだ。
公判中も「死刑にしてみろ」「出てきたらまた殺してやる」
事件直後に目撃者を装ってべらべらとテレビカメラにしゃべったり、逮捕時には報道陣に向かって意味不明のことを叫んだりした。公判でも「死刑にしろ」「(有期刑で)出てきたらまた殺してやる」など口走って、弁護士にたしなめられたりしていた。反省の色などまったくない
被害者の池間博也さんの遺族は「死刑を望んでいましたが、このような判決になり本当に悔しくて残念でなりません」とコメントした。
司会の小倉智昭「判決言い渡しのあと、『今のを取り消します。死刑』って、そうはいかないもんねえ」
何年かごの仮釈放で出てくる可能性
笠井信輔ニュースデスク「『また殺人ができる』という言葉を裁判員の皆さんはどう聞いていたでしょうか。無期懲役は終身刑と違って、仮釈放の可能性があります」
山田秀雄弁護士は「今の時点では反省していないことは露骨で、仮釈放は認めにくい。ただ、人格が変わるなどして模範囚になれば仮釈放もありうる」という。しかし、もしあったとしても、そのとき自分が何歳になっているかという時間の観念が欠けているらしい。それまでに付き合うのは犯罪者ばかり。 いままでのお山の大将は通用すまい。昔ならたっぷりかわいがられるところだろうが、さてどうなることやら。