岩手県盛岡市の公衆浴場の利用客8人が5月(2015年)、次々とレジオネラ菌による感染症にかかり入院、70代の男性が6月2日に亡くなった。梅雨時は菌の繁殖しやすく、家庭でも風呂場やキッチンは菌の「培養工場」といわれ注意が必要だと藤森祥平アナが伝えた。
お湯の取り置き沸かし直し危ない
レジオネラ菌は土壌や河川など自然界のどこにでもいる菌だが、最近は家庭の空調設備や入浴施設などからも検出されている。菌はミストや湯気について人の肺に入り、劇症型のレジオネラ肺炎になると高熱や呼吸困難に陥り、死に至るケースも少なくない。感染者は03年に146人だったが、13年には1111人と7.6倍に増え、13年には64人の死者を出している。
菌は気温20~50度で繁殖することから、最も増えるのが6~7月の梅雨時。では、家庭ではどこを注意すればいいのか。風呂の湯を取り置いて翌日に沸かし直すのは厳禁。菌は数時間で増殖する。浴槽の排水口も他の菌の作るぬめり(バイオフィルム)がレジオネラ菌のエサになり増殖しやすい。2~3週間に1度はよく洗浄すること。
キッチン蛇口は10秒流水
キッチンの給湯器の蛇口や浄水器は菌が繁殖しやすく、使う際は10秒ほど水を流す。生ごみ用の三角コーナーも小まめに洗うようにしたい。
専門医によると、体の弱い人や糖尿病など免疫力が低下している人は感染しやすいという。藤森アナの話に落ち着かない様子だった石井大裕アナが、「話を聞いてすぐ家に帰り一刻も早く掃除をしたくなった」
文
モンブラン