サイバー攻撃を受け日本年金機構から個人情報125万件が流出し、9日(2015年6月)の参院厚生労働委員会で、機構幹部の能天気ぶりが浮き彫りになった。水島藤一郎理事長が野党側の質問に答えたところによると、5月18日に大量の不審メールが送りつけられ、19日に警視庁に捜査を依頼する事態になっていたにもかかわらず、ウエブサイトの外部接続を遮断したのは29日になってからだった。名簿などの管理をするコンピューターは、外部と接続されたまま6月4日午後7時まで使える状態にしていたという。
水島理事長はこれについて、「メールは業務に与える影響が極めて大きいため、ぎりぎり使える状態を維持した」と説明した。サイバーテロにあっているにメールを外部と遮断しなかったのでは話にならない。大量に不審メールが送りつけられた4日後に機構の理事会が開かれたが、報告もされず議題にもならなかったという。
司会の夏目三久「危機意識の低さが改めて浮き彫りとなりましたね」
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト