マレーシア・ボルネオ島で起きた大きな地震で、有数の観光地キナバル山(標高4095メートル)で大規模な山肌崩壊が起り、巻き込まれた登山者16人が死亡し、日本人男性(29)も含まれている。
キナバル山は全体が巨大な岩峰で、東南アジアの最高峰だ。世界遺産にも登録されている。
レスキュー隊「落石に当たって岩場から落ちて亡くなっていた」
地震が起きたのは5日(2015年6月)で規模はM6.0。森林帯を抜けた上部の岩陵地帯で巨大な土煙がいくつも上がり、山肌があちこちで崩落した。これに登山者は巻き込まれたと見られる。頂上付近にある「ロバの耳」と呼ばれる屹立した2本の奇岩のうち1本も折れた。登山道は崩れ、ザイルで結ばれたまま死亡している登山者の映像もあった。
死亡した日本人は「OZAKI MASAHIRO」さんと見られ、レスキュー隊員は「タグに名前が書いてあった。山の中腹で落石に当たって岩場から落ちて亡くなっていた」話している。マレーシアの日本大使館はなお確認を急いでいる。
司会の小倉智昭「それがオザキさんかどうか、確認がとれていません」
サバ州はマレーシアの飛び地でのボルネオ島の北西側で、サラワク州と並んでエキゾチックな観光資源で知られる。キナバル山はその目玉のひとつだ。島の南部はオランウータンの生息地で知られるインドネシア領になる。そうした地域だけに捜索は大変だろう。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト