愛知県警は7日(2015年6月)、刈谷市内で高校1年生の男子生徒(15)が行方不明になった事件で、14~16歳の少年3人を暴力行為等処罰法違反(集団暴行)の疑いで逮捕した。
3人は高校生(16)、会社員(15)、中学生(14)で、6日午後10時40分ごろ、逢妻川に男子生徒を呼び出し、顔や腹を複数回殴る蹴るの暴行を加え、さらに「川の対岸まで泳いで戻ってくれば許してやる」と強要した。男子生徒は川の中央まで行ったところで「もう無理」と叫んで姿が見なくなった。3人は「間違いありません」と容疑を認めている。
現場には他にも少年少女
現場には3人を含め10代の少年少女の計10人の遊び仲間が集まっていて、そのうちの1人が警察に通報して何人かが助けようとしたが果たせなかった。
トラブルの発端は6日夜、名古屋市内であった祭りに行き、男子生徒が交際相手がいるにもかかわらず他の女性に声を掛けたことがきっかけになったという。少女から話を聞いた少年らが男子生徒を呼び出し暴行を加えた。
逢妻川は幅33メートル、水深は最も深いところで3メートルある。愛知県警は8日朝から捜索を再開したが、普段から川は濁っているうえ、河口から10キロ足らずの場所で海に近く、潮の満ち引きが激しくて捜索は難航している。
少年らによる暴行死が相次いでいて、国会では少年法の改正への動きもあるが、コメンテーターの龍崎孝TBS解説委員はこう話す。「少年法の趣旨は、ただ罰を与えるだけでなく、再教育の機会を与えることなので、事件を重ね合わせるのはいかがなものか」
文
モンブラン