先週土曜日(2015年5月30日)の小笠原沖を震源とする地震で、相模湾に面する神奈川・二宮町だけがなぜか震度5強だった。ところが、町の人たちに聞くと、「それほど揺れなかった」「大した地震じゃないと思った」「(震度5強と聞いて)えっと思った」という。なかには揺れに気づかなかった。なぜ震度5強を記録したのか。
昔は田んぼだったところに設置
二宮町議の小笠原陶子さんがツイッターで「地震(計)設置場所が軟弱地盤に建設された消防署にあるからです」と書き込んだ。さっそく「とくダネ!」が調べてみると、たしかに震度計は二宮町消防本部の敷地内にあった。トタン板の囲いの隣にある四角い箱だ。消防本部の場所は、昭和44年当時の地図を見ると田んぼの真ん中だった。
地震のとき、本部にいた消防署員は「グラッと来ました。ギシッときて、何かしら(被害が)あると思いました」という。つまり地盤が弱いために大きく揺れたのだとわかったのだ。
司会の小倉智昭「きょう早朝の釧路の地震の震度5弱も、あまり揺れていないと地元の人はいっているけど、似たようなことなのかね」
実は「5強」には地元紙も「疑問」を投げていた。東日本大震災の時も「5強」を出していてやはり疑問だったという。震度計は気象庁ではなく神奈川県が設置したものだ。二宮町は「地震の翌日の気象庁と県の点検では地震計に異常はなかった。地盤の方は(移転を)検討せざるをえない」とはんしている。
でも、これまでだれも気づかなかったのかね。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト