国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は日本時間のきょう3日(2015年6月)午前2時すぎ、スイス・チューリヒで緊急記者会見をして辞意を表明した。5月29日に5選を果たしたばかりだったが、「再任されたが、すべての人に歓迎されたわけではなかった。だから会長を辞任する」と述べた。FIFAでは副会長ら8人が収賄などの容疑で逮捕され、サッカー界だけではなく国際的にも批判が高まっていた。
次期会長選出は年末12月
ブラッターは1975年にFIFAに入り、81年に事務総長、98年に会長に就任した。5選で「レッツゴーFIFA! レッツゴーFIFA!」と声を張り上げ、「私たちに必要なのは改革ではなく発展だ」と述べていた。
司会の加藤浩次「5日前に再選したばかりなのに、どういう理由があったのでしょうか」
宮崎哲弥(評論家)「当然、疑惑をかけられたということ自体に対する責任ということでしょうが、うがった見方をすれば、司直の捜査が会長の身辺に迫っているという可能性もあると考えられますね。いずれにしても、この問題が大きく影を落としているということでしょう」
加藤「理事の中にも辞めるという声もありますね」
宮崎「欧州サッカー連盟も非常に反発しています」
加藤「そんな状況もあって、運営できないと思ったのでしょうね」
宮崎「動いたカネがかなり高額じゃないですか。構造的な問題なのか、この体制の問題なのか、完全にウミを出してもらいたい」
ブラッターは会見で「私の人生はこれまで常にFIFAとサッカーとともにあり、最善を尽くしてきた。(今回も)FIFAの利益を考えてこの決断をした」といっている。後任の会長を選出する臨時総会は早くても今年12月になるという。