中国「長江客船転覆」船長・機関長いち早く脱出!1分足らずで横倒し

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   おととい1日(2015年6月)夜、中国・長江で転覆した大型客船「東方之星」の死者は現在確認されているのは7人、なお430人以上が船内に閉じ込められているとみられる。救助された15人のなかに船長と機関長が含まれていた。

   旅行会社には乗客の家族が大勢詰めかけ、「きのうは元気だったのに」と泣き崩れる。長江観光は三国志など中国の歴史の舞台となった史跡や、風光明媚な眺めも楽しめると人気で、乗客456人の大半が50~80歳だった。親孝行で両親に旅をプレゼントしたという息子は、「このバカ会社が」と旅行会社の閉じられた扉を蹴り続けていた。

船内から生存の反応

   事故が起こったのは午後9時半ころだった。天候が悪く強い雨も降っていた。竜巻が発生し、台風並みの強い風に腰が高い客船はひとたまりもなかったらしい。船体は川底についているようで、船底を半分ほど水面に出した状態だ。救助隊員らが船底をたたくと反応があった。これを頼りに救助作業が続けられている。

   動員された潜水士は100人以上という。自力で脱出した7人のなかに船長と機関長がいた。当局は2人の身柄を拘束しているという。船は全長76.5メートル、定員は534人で、4階建てに客室や食堂など120室あるが、水面下は平底で浅い。船長によると、左からの強い横風を受け1分足らずで転覆したという。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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