鹿児島・屋久島町口永良部島の新岳の噴火で屋久島に避難している島民の一部は1日(2015年6月)朝、一時帰島した。気象庁は現在も活発な火山活動は続いているとして厳重な警戒を呼び掛けており、避難生活は長期化しそうな見通しだ。長期化に備えたいという住民の要望に応じ、貴重品や衣服の持ち出しや家畜のえさやりのため、消防団員らが2時間半ほど戻った。
口永良部島も地下にまだまだマグマたっぷり
口永良部島の活動はいつごろまで続くのか。産業技術総合研究所・火山化研究部門の山元孝広・総括研究主幹は次のように語った。「採取された火山灰を見ると、マグマの破片よりも圧倒的に温泉で変質した岩石が多いですね。マグマ爆発なんですが、むしろ御嶽山の水蒸気爆発に近いような爆発です。新岳は2000年ぐらい前から活発化しており、今回は長い火山活動の一コマ。中に還流したマグマの量が外へ出ていないので、相当量がたまっています。簡単には収まらないでしょう」
司会の夏目三久「全国的に火山活動が活発化しているといえるのですか」
山元主幹「日本は火山国ですが、ここ100年は(噴火が)少なすぎました。元の火山国の状態に戻っただけ。いずれ大きな噴火が起きておかしくない」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト