滋賀県多賀町でおととい27日(2015年5月)、88歳の女性が自宅近くでツキノワグマに襲われ顔などに大けがをした。普段はクマが出るような地域ではなく、隣の三重県で捕獲され山に放たれたクマらしい。三重県の職員はこのことを滋賀側には伝えていなかった。女性は命に別状はないという。
県職員「滋賀県側とわかったが日没近く麻酔も切れかかっていた」
クマは17日に三重・いなべ市で捕獲され、三重県はその日のうちに山に帰すことを決めた。職員はクマを放つ場所を探しているうちに滋賀県側に3キロ入り込んでいることに気付いたが、日没が近く、クマの麻酔も切れかけていたため、その場所で放ってしまったという。女性が襲われたところまでは6キロくらいだが、職員は滋賀県側には何も伝えなかった。
三重県の鈴木英敬知事は「あってはならないこと」といい、幹部が多賀町役場を訪れて謝罪した。多賀町の職員は「伝えてもらえれば、こちらも対応を考えられたんでしょうが」という。被害者の夫は「第2、第3が起ったらかなわない」
かりに三重県側に放したとしても、クマが県境を越えて滋賀県側に入ることは十分考えられる。滋賀県側に「県境近くに放しました」と連絡するのが当たり前だろう。
放す場所決めず行き当たりばったり
吉永みち子(作家)「放す場所を探しながら、適当にって・・・。ホントは場所を決めて行くべきものでしょう」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「普段は出ないところに出ちゃったのがそもそも問題でしょう。いつもからいるところに帰すべきなんじゃないかなあ。でも、そうすると、また捕まった場所になっちゃうのか」
人間との境界を越えてきたクマはまたやってくるだろう。
吉永「どういう決定で、どう行動を決めたのかが見えない」
女性を襲ったクマはまだ捕獲されていないが、発信器を頼りに捜索している。まただれかが襲われたりしたら今度は殺さないといけなくなるだろう。逃げろ!クマ公。