愛知県の住宅街できのう28日(2015年5月)、大型犬のドーベルマンが逃げ出して人を襲い、警察官も追いかけられて逃げ回る騒ぎになった。朝の穏やかな空気に突然緊張が走った。「危ない、危ないです」の声が響く。クルマの中にに逃げ込む通行人。黒い犬が現れ、駆けつけた警察官を追い回すシーンが防犯カメラに映っていた。警察官は瞬く間に追いつかれ、何度も逃げて、やっとのことでかわしきった。
近所では以前から「危なくて怖い犬」
ドーベルマンは体重50キロ、立ち上がると170センチを超す。飼い主(74)宅の敷地内で2匹が放し飼いにされており、門扉には「あぶない。こいつは何をするかわかりません」の看板があった。
飼い主がゴミを出そうと門扉を開けたところ2匹が脱走し、1匹はすぐに戻ったが、もう1匹が街に飛び出した。ゴミ収集の職員が噛みつかれるなど、5人がけがをした。1時間後に犬を保護した名古屋市動物愛護センターの職員は「一歩間違えば生死にかかわることだった」と語る。路面には生々しい血痕が残っている。ここは小学校の通学路だった。
近所では以前から「飼い主が呼んでも言うことを犬は聞かない」「警察に言っても相手にされない」といった不安がつのっていた。なにしろ、ドーベルマンは筋肉のかたまりで、時速30キロで走り、150センチは跳べる能力があり、おさえるのは大人の男性でもやっとだという。
9日に札幌、12日に東京・世田谷でも・・・
東日本ドーベルマンクラブの鈴木淳一さんは「もともとは甘えん坊で、主従関係重視する性格」と話している。
司会の小倉智昭「できれば、そういう個性を生かせばいいですもんね。軍用犬とか警察犬とか」
キャスターの菊川怜「人を襲うきっかけはどんなときになんでしょうか」
鈴木さんは「興奮状態の時に手を出すとかまれる可能性はあります」と話す。目を合わさず、静かにするのが何よりだそうだ。俊敏な犬だけに、少しの隙間から逃げ出す危険性がつきまとう。
菊川「もしワーッとこられたら、子どもなんかこわいですよ」
小倉「飼っている人は注意してください」
それぐらいですむか。9日に札幌、12日に東京・世田谷と、犬が人を襲う事件が続いている。けが人が多数出ていることだ。